帰京

リュブリャナから帰京。
不覚にも帰宅してから眠ってしまって、時差ぼけもあるのか眠気が抜けている。

街自体が非常に過ごしやすい街だったことに加え、
テクニシャン/ギャラリースタッフがとてもよい人たちだったこと、
想像に反してネット環境が整っていたことなどもあり、何のストレスもなく過ごすことができた。
展示もまずまず満足できるクオリティでオープニングとなった。

今回は、global bearing と、the irreversible というタイトルで新作のプロトタイプを出品。
テーマも手法も異なる2作品だけども、オープニングでの感想を聞く限り、2つ並べて正解だった模様。

irreversibleの方は、昨年、APMTでちょろっと披露した真空納豆破壊プログラムの使い方が、
少し見えて来て、これは完成させるのが本当に楽しみ。

「これは、XXXのXXXに使えるね〜」とか、「ここにXXを表示したらXXXだよね」
とか、「これは何に使うの?」といったアンポンタンなことを言う人がいなくてよかった。
ユーリが前日に、
「日本って先端技術を日常的に使ってるのに、
それらが美術の文脈で使われたとたん、どう見ていいか分からなくなる人が多い」
って言っていた意味がちょっと分かった。

ヒゲまみれの仙人みたいな老人の、妙に的確な質問と意見が印象的だったけど、
パッと見のことではなくて、何をしようとしているかを、ちゃんと見てくれてる人が多い印象。
たいてい、オープニングに出席すると、どうでもよい種類の質問に答えることになるのだけど、
今回はそれが少なかったので楽しい時間が過ごせた。
実際のところ、しばらくインタラクティブなやつは休憩しようと思っているのだけど、
やはりインタラクティブでなければならないものもあるなぁ、と考え直したりした。

レセプションの途中で1人で外でタバコを吸っていたときのことだけど、
雨がぱらついていて、固い屋根に当る雨粒の音がしていて、
室内からは来場者の談笑が聞こえていた。
前日、城から見下ろした街の赤い屋根に、何万だか何億だかの水滴が衝突しているのを聞いているんだなぁ、
などと思いながら聞き入っていると、

『「リアル・タイム」は、プロセッサやRAMの上にあるし、おそらくはネットワーク上にもあるだろうけども、
やはり、ここにあるな』と、ふと思った。

その感じはちょっと説明しづらいのだけども、
もしかすると、出会った人たちや場所を別にすると、
今回の遠征で一番の収穫だったかも知れない、と思う。

























by HIRA